パスワードを忘れた? アカウント作成
9443400 story
情報漏洩

ロシア、機密保持のため電子タイプライターを導入 39

ストーリー by hylom
ソビエトロシアでは 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

ロシア連邦警護庁(FSO)が、電子タイプライター20台の購入を決めた。元米中央情報局職員が暴露した情報監視問題を受けて、PCで作成した極秘文書を第三者に読み取られるリスクを回避するための措置だそうである(時事通信の記事)。

電子タイプライターは現在でも、ロシア国防省などで極秘文書作成に使われている.そして元ロシア連邦保安局長官のコワレフ下院議員は「セキュリティの観点からいうと、電子的なコミュニケーションには脆弱性がある」「秘密保持のためには、手書きやタイプライターのような原始的な方法が好ましい」などと述べている(Telegraphの記事)。

/.Jer諸氏には,ハイテクな問題へのローテクな対処法や、「一方ロシアは……」をネタにして盛り上がっていただければ幸いである.

時事通信の記事では「ワープロ」となっているが、電子タイプライターはワープロとは異なるもので、ディスプレイは搭載されておらず、メモリ内に格納したテキストを編集するといった機能はない。

ただ、本家/.によると、過去にFSOのスパイがIBMの電子タイプライタにキーストロークロガーを組み込んでドキュメントを盗み出そうとしていたことがあったそうだ(QCC Interscan)。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • こうして新旧をいったりきたりするんだろう

  • 関連ストーリー 「OCRなどでの認識が難しいフォント」が公開される [srad.jp]

    ただ、セキュリティ研究者のGraham Cluley氏によれば、意味がないそうです。

    ZXX: the messed-up font which will NOT protect you from the NSA [grahamcluley.com]

    諜報機関はネットを流れるデータを盗聴するのであって、OCRを(主には)使わないからだそうです。

    • by Anonymous Coward

      それなら単純に文書を画像にするだけでもいいんじゃない?

    • by Anonymous Coward

      猫文字もあります。http://kurokuro3-manas.blog.so-net.ne.jp/blog/_images/blog/kurokuro3-manas/2414634.jpg

  • by sei5 (45140) on 2013年07月13日 9時42分 (#2420728)

    日本の政治家秘書も、手帳と鉛筆を使っていた。

    起動時間が短い
    必要な電源は照明程度
    腹が減ってても使えるBCP
    快適な高速ブラウジング性能
    あまり落とさない安定性
    落としても壊れない耐久性
    水に浸かっていても読める信頼性
    安い
    余人には読めない秘匿性

    • by Anonymous Coward

      >あまり落とさない安定性
      据え置き式のタイプライターに比べたら落とすリスク高いでしょう

      >余人には読めない秘匿性
      押収されて検察に解読されてることが結構あるような気がする
      はっ!検察は手帳に書かれた本当の意味を解読できていないのか!?

  • by skapontan (35455) on 2013年07月12日 17時17分 (#2420381) 日記

    ロシアは鉛筆を使うんじゃなかったのか。

    まああちらはタイプライターを使った経験のある人が多いから、手描きより馴染みがあるんだろうか。

    しかし、一度便利に慣れた人に、ローテクの押し付けがうまくいくんだろうか。
    結局、電子タイプライターで打った文字を、スキャンしてEメールで送ったりしなければいいが。

    • それじゃ日本の公務員が作ったpdfだ

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      エニグマの生成する暗号にエニアックで解析し対抗したアメリカ、一方ロシアは鉛筆を使ったってわけで、タイプライターもあまり変わらないかもしれない。
      暗号を生成する側になってるという立場の違いを除けば。

      • by Anonymous Coward on 2013年07月12日 18時13分 (#2420409)

        細かい話だけど、エニグマの暗号解読したのはイギリスのコロッサスね。

        長いこと長いこと機密扱いだったせいで、世界初のプログラマブルな電子デジタル計算機の座をずっとエニアックに取られていた。
        そのエニアックは砲弾の弾道解析目的で、完成したのは戦後。
        でもまぁ、コロッサスは完全な汎用コンピュータではなかったから、エニアックが始祖としても間違いではないかな。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      過去にミグに使われている真空管も揶揄されたけど、
      当時の電磁パルス対策レベルからすると核戦争を想定した戦場では真空管でなければ役に立たないとう話が出て・・・

      • by Anonymous Coward

        あれってマグネトロンだろ?
        高周波発振では今でも普通に使われてるよ。
        最近は高精度制御が可能になったから兵器への採用がかえって増えるんじゃないか?

        • by Anonymous Coward on 2013年07月13日 9時08分 (#2420719)
          うな、当時は高出力な高周波の増幅検波回路も真空管だよ。GaNデバイスはまだ未発達。МиГ-25は今でこそ直線番長、上昇番長、レーダー番長、長距離AAM番長の対超音速爆撃機迎撃機兼、早期警戒機だと分かってるけど、当時はみんな、F-15みたいな格闘戦可能な高機動機だと思ってたんだよ。だから過大なレーダー出力にびっくりしたけど、言いたい事言える時代じゃなかったからね。与太話みたいなプロパガンダを信じた。
          親コメント
    • by Anonymous Coward
      キリル文字キーボードには、PC配列とタイプライター配列があるけど、あいつPCをタイプライター配列で使ってやがる。スパイだ!とかはならないのだろうか。いやそれ以前にやつらUS配列でロシア語入力してるんですけどね。 筆記体はロシアでも衰退しているようです。アメリカ人に筆記体書けない人がいるように、崩壊後のロシア人の世代も筆記体書けない人いる。
      • by Anonymous Coward

        アメリカ在住ですが筆記体が衰退してるという認識はないですよ。
        小学校で必ず習うから恐らくたいていの人は筆記体が書けるとおもいます。
        まあ不法移民者などを含め、学校に行けない人も一定の割合でいるので全員ではないでしょうけど
        それをもって衰退しているとはいいがたいですね。

        うちの子供ですらすぐ覚えたからきっと簡単なんでしょう。
        あと基本的に一文字ずつ判読せず文脈とイメージで単語を読み取ってるようなので少々適当でもちゃんと読めるらしい。

  • by System0C7 (27746) on 2013年07月16日 9時57分 (#2421931)
    目的はデータの秘匿ではないが、 敵は海賊シリーズではシグネーチャの目的で、個体差が発生する 機械式タイプライターを利用して報告書を作成することになっていたな。 ある意味の改竄防止というセキュリティ目的では納得したものだった。
  • by Anonymous Coward on 2013年07月12日 17時33分 (#2420389)

    >電子タイプライターはワープロとは異なるもので、ディスプレイは搭載されておらず、メモリ内に格納したテキストを編集するといった機能はない。

    エレクトリックなタイプライターには一行のみのディスプレイを備えて、入力中の一行のみの編集・修正が出来る機種もあったのではないかと記憶しているが。。。。。。。。
    そのような機能がまったく無いものを指すなら「電動タイプライター」の方が適当ではないか?

  • by Anonymous Coward on 2013年07月12日 21時11分 (#2420516)

    自動で文字にノイズや歪みを入れて文字認識されにくくするものかも知れない。

  • by Anonymous Coward on 2013年07月12日 23時26分 (#2420589)

    ブザー音を一日放送するだけの公務員になりたい。

    • by Anonymous Coward

      2秒に1回ずつ、ボタンを押しては離しを延々と繰り返すんだぞ。

      超重労働じゃないか・・

  • by Anonymous Coward on 2013年07月13日 21時16分 (#2420950)

    > FSOのスパイがIBMの電子タイプライタにキーストロークロガーを組み込んでドキュメントを盗み出そうとしていた

    IBMのタイプライタにインクリボンが熱転写式っぽいものがあって、使用済みリボンから作成した文章がわかってしまう、という落ちが刑事コロンボにあったことを思い出しました。
    一般の布製リボンにインクをしみこませたものだとそういうことはないでしょうけど。

    会社で以前使っていたインクシート式の熱転写プリンタでは、A4縦幅のシートを使っていたのでプリント出力そのものが使用済みシートに残っていたため、廃棄は専用の鍵付き箱にいれて焼却炉にもっていっていました(当時はローカルな焼却はダイオキシンがでるから禁止、なんて話はなかった)。

  • by Anonymous Coward on 2013年07月16日 18時52分 (#2422377)

    情報なんてどうやったって漏れるときは漏れるだろ

typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

読み込み中...